2026.05.25

PCCJ Rd2 / Rd3 岡山国際サーキット
コースウォーク編 “パイパーコーナー”

岡山国際サーキット パイパーコーナー

THE LOT.がスポンサーを務めるSTAR RIZE RACING。

Porsche Carrera Cup Japan 岡山 Rd2 / Rd3へ向けた コースウォーク企画。

今回ご紹介するのは、 岡山国際サーキットの中でも通称名で呼ばれることの多い場所。

「パイパーコーナー」です。

そしてこのコーナー、 サーキットを走る方々の間では、

通称 “便所裏”

としても知られています。

正式名称と通称のギャップがすごいですが、 こういった呼び名があるのもサーキット文化の面白いところです。

名前の由来はデヴィッド・パイパー

パイパーコーナーの名前の由来は、 イギリス出身のレーシングドライバー デヴィッド・パイパー氏。

1930年12月2日生まれ。

1954年にMGでレースデビュー。

1955年にはレインスタートロフィーで優勝。

さらに1965年にはセブリング12時間で3位を獲得。

スポーツカーレースの世界で長く活躍したドライバーです。

こうしてひとつひとつコーナー名の由来を知っていくと、 岡山国際サーキットにはモータースポーツの歴史がしっかり刻まれていることを感じます。

ただのコーナー名ではなく、 そこにはレーシングドライバー達の歴史があります。

通称“便所裏”の難しさ

このパイパーコーナー、 名前だけ聞くと少しゆるい雰囲気に感じるかもしれません。

しかし実際はかなり重要なコーナーです。

リボルバーからの流れを受けて、 次の区間へ繋げていく場所。

ここでラインを外すと、 その後のリズムが一気に崩れます。

サーキットでは、 ひとつのコーナーだけで完結する場面はほとんどありません。

前のコーナーで作った姿勢が、 次のコーナーへ影響する。

そしてその次にも影響する。

パイパーはまさに、 その“繋ぎ”の難しさを感じる場所でした。

歩くと分かる路面の表情

写真でも分かる通り、 路面にはしっかりと走行ラインの跡が残っています。

黒く乗ったラバー。

何度も通ったマシンのタイヤ痕。

そしてイン側、アウト側の使われ方。

ただ眺めるだけではなく、 実際に歩いて見ると、

「ここを通っているんだ」

「ここで車の向きを作っているんだ」

ということが少しずつ見えてきます。

特にカップカーのような高性能なワンメイクレースでは、 ラインのズレがそのままタイム差へ繋がります。

見た目以上に繊細な場所です。

出口が大事なコーナー

このコーナーで大切なのは、 無理に入口で頑張りすぎないこと。

もちろん進入も重要ですが、 本当に大事なのは出口です。

ここで車の向きが整っていないと、 次の加速区間へ気持ちよく繋がりません。

アクセルを早く開けたい。

でも開けすぎると外へ膨らむ。

我慢しすぎると速度が落ちる。

そのギリギリを探るコーナーです。

速く走るためには、 踏む勇気だけでなく、 待つ技術も必要です。

コースウォークで見える“本当の難しさ”

車で走っていると一瞬で通り過ぎてしまう場所も、 徒歩で歩くと全く違って見えます。

勾配。

路面の色。

縁石の高さ。

タイヤカスの溜まり方。

ラバーが乗っている場所。

全てが情報です。

だからトップドライバー達はコースを歩きます。

アイルトン・セナが欠かさなかったと言われるコースウォーク。

その意味を、岡山国際サーキットを歩くたびに少しずつ感じています。

パイパーコーナーは、 派手さよりも正確さが問われる場所。

そして次へ繋げるための重要なセクションでした。

次回も引き続き、 岡山国際サーキットの魅力をお届けしてまいります。

歩いて見えてくる世界は、まだまだ続きます。

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