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ウェットタイヤが
“雨の速さ”を作る理由

カップカーのウェットタイヤ

前回ご紹介したスリックタイヤとは対照的に、 こちらはしっかりと溝が刻まれたウェットタイヤ

雨のサーキットでは、 このタイヤがすべてを支配します。

溝の役割は“水を逃がすこと”

ウェットタイヤ最大の特徴は、 この深く刻まれたトレッドパターンです。

この溝には明確な役割があります。

路面とタイヤの間にある水を排出する

雨の日の路面には水が溜まり、 そのままではタイヤが路面に接地できません。

この溝が水を外へ逃がすことで、 タイヤはしっかりと路面を捉えることができます。

ハイドロプレーニング現象とは?

もし水をうまく排出できないと、 タイヤは路面から浮いてしまいます。

これが「ハイドロプレーニング現象」

完全にグリップを失い、 ブレーキもハンドルも効かなくなる非常に危険な状態です。

ウェットタイヤは、 この現象を防ぐために設計されています。

グリップは“溝だけではない”

ウェットタイヤは溝だけでなく、 ゴムの性質も大きく異なります。

スリックタイヤよりも柔らかく、 低い温度でもグリップが出るように設計されています。

雨の日は路面温度も下がるため、 この特性が非常に重要になります。

実はドライでは遅い

ここがポイントですが、 ウェットタイヤはドライ路面では速くありません。

溝がある分、接地面積は減り、 グリップはスリックタイヤに劣ります。

「状況に合ったタイヤ」が最速を作る

これがレースの面白さでもあります。

タイヤ選択が勝敗を分ける

レースでは、 いつウェットに変えるか、 その判断が勝敗を左右します。

早すぎても遅すぎてもダメ。

路面状況を読み切る力が求められます。

まさにドライバーとチームの総合力が試される瞬間です。

雨のレースは“技術の差”が出る

雨の中では、 単純なパワーだけでは勝てません。

タイヤの使い方、 ライン取り、 アクセルワーク。

すべてがシビアに求められます。

雨は、ドライバーの実力を浮き彫りにする。

そんなシーンを支えているのが、 このウェットタイヤです。

これからもTHE LOT.では、
クルマの構造やレースの本質を分かりやすくお伝えしていきます。

ぜひ今後のNEWSもお楽しみに。

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