WESEQUARE
AMPHICAR 770(水陸両用車)
会場でひときわ異彩を放っていたのが、WESEQUAREさんのブースに展示されていた AMPHICAR 770。
“クルマなのに、水に入って、そのまま走れる”―― 文字にすると冗談みたいですが、これは本物。しかも60年以上前に作られた、 西ドイツ生まれの水陸両用車です。
1960年代に実在した「水の上も走るクルマ」
AMPHICAR 770は、1961年〜1968年にかけて西ドイツで製造された 2ドアのオープンボディを持つ水陸両用車。
エンジンはトライアンフ製 1147ccを搭載し、 水上では7ノットでの航行が可能というロマン仕様。 車名の「770」は、陸上で約70mph、水上で約7ノットという説もあり、 まさに“そのまま性能を名乗る”潔さが最高です。
60年以上前に「水陸両用を市販車として成立させた」事実が、すでに優勝。
クルマ好きの脳内にある“夢”を、現実にしてしまっている存在です。
生産台数3878台。希少性の桁が違う
そしてこのAMPHICAR、ただ珍しいだけじゃありません。 生産台数はわずか3878台。
現代の限定車が「数百台」だとしたら、これはもはや“歴史的遺産”クラス。 しかも水陸両用という特殊な構造ゆえに、現存個体はコンディション差が激しく、 走れる状態で残っているだけでも価値がある世界です。
不動車を、日本国内の技術で見事に復活
今回の個体がさらに熱いのはここ。 元々は不動だった個体を、日本国内の技術で見事に復活させたという点。
水に入る車というだけで、機関もボディも“普通のレストア難易度”ではないのが想像できます。 それをきちんと蘇らせる――この事実だけで、WESEQUAREさんのこだわりと 技術力の高さが伝わってきます。
しかもTVでも特集されていたとのこと。 「そりゃ取材来るよね…」って納得のストーリーと存在感でした。
THE LOT.的 見どころ
- 1961〜1968年製造の“市販”水陸両用車という狂ったロマン
- トライアンフ製1147cc搭載、水上7ノットで航行可能
- 生産3878台の希少性(現存&実働はさらにレア)
- 不動車を日本国内技術で復活=ストーリーが強すぎる
- 展示だけで場の空気を変える、唯一無二の存在感
クルマ文化の“余白”が最高に面白い
スーパーカーや最新EVが並ぶ中で、このAMPHICAR 770はまったく別の角度から 「クルマって面白いよね」を突きつけてくる存在でした。
機能性、アイデア、時代背景、希少性、そして復活の物語。 こういう“クルマ文化の余白”に出会えるのがイベントの醍醐味。
THE LOT.も、こうした尖った価値やストーリーを持つクルマに触れるたびに、 「まだまだ面白い世界があるな」と再確認させられます。